外国語学習の足跡

外国語(仏語)学習に関する情報を発信していきます。

ただ聴こうとするだけではなく

 あけましておめでとうございます。2020年も外国語学習は続けていきます。

 

 年末から、こちらのサイトにお世話になっています。

 学校行かずにフランス語! - 赤ちゃんがことばを覚えるように フランス語を自然に 自分のことばにしていきたいな

  

 そんなに長くない会話を内容とした音声スキットは貴重なディクテーション教材です。「カテゴリー」の中にある「フランス語会話集」を全部聴きました。自分がどのようにこの教材を使ったのかについて書きます。

 

 最初に、「今日のひとこと」を1回だけ再生します。この際、タイトルは見ないようにします。自分の場合はメガネを外して視界をぼやけさせるか、コンタクトレンズを入れているときは薄目を開いた状態を保ちました。

 さらに3回聴いて分からなければ、タイトルを見てヒントを得ます。それでも分からないときは自分にとってなじみのない単語が用いられているという場合がほとんどなので、文字を見ました。

 内容が分かったら文字を見ながら3回音読し、最後に1回再生してシャドーイングを行って会話文に進みました。

 

 会話文も、まず1回だけ再生します。当然ですが、1回聴いただけで全文を正確に書き取ることはできませんでした。大まかな内容をつかめれば御の字という思いでした。

 2回目は登場人物の台詞ごとに一時停止して、分かる箇所を書き取ります。この際、最初の間投詞や最後に発音される単語しか書き取れないことがほとんどでした。自分の短期記憶力が低くて台詞の中間部分が覚えられないということもあったのかもしれません。結果、毎回電話中のメモ書きのようになりました。

 3回目以降は分からない箇所を何度も繰り返して再生し、穴を埋めるように書き取っていきます。早口の音声でも、知っている単語なら何度も聞いていれば分かります。ここで気を付けていた点は、登場人物の意思について考えることを忘れないということです。ディクテーションではどうしても「名詞や動詞の羅列を書き取る」ことに意識が向くと思います。ですが、会話文はあくまでもコミュニケーションです。自分はときどき、公共の場所で人の会話を盗み聞きします。自然に耳に入ってくるので。そのような姿勢でいることが望ましいのかもしれません。大まかな内容の理解という前提と想像力があれば、聞き取りにくい音声が成す単語を推測できることもあります。

 

 これ以上聴いてもどうしようもないという頭打ち感を覚えたら、文章を見て答え合わせをします。書き取ったものにスペルミスや文法ミスが見つかると、ディクテーションは基礎から見直せる学習法だとつくづく思います。

 文中に用いられている単語は全部、意味とともに載っています。それらに目を通し、知らないものがあれば多言語オンライン辞書Glosbeで調べて発音を聴きます。

 その後で、文章を見ながら、分からなかった個所を何度も繰り返して聴きます。自分で納得がいったら、文章から目を離し、登場人物の台詞ごとに一時停止をして3回通して音読します。最後にシャドーイングを2回行い、会話文の音声を流しながら単語の注釈をもう一度ざっと読んで、1つの「今日のひとこと」を終えます。

 

 以上、個人的なディクテーションの進め方です。自分で発音できない音は聞き取れないので、耳だけでなく口も使います。リスニングの練習と発音の練習は切り離せない関係です。