外国語学習の足跡

外国語(仏語)学習に関する情報を発信していきます。

仏検2級の一次試験を考察してみた 書き取り・聞き取り編

筆記編に続き、書き取り・聞き取り編の考察です。

 

書き取り

 ディクテーションである。70語ほどから成る文章を聴き、書き取る問題。

 読む際には簡単に理解できるだろう内容であるが、準2級とは明らかに隔たりがある。

 議題となるものの「カテゴリー」を意識すること。2019年度春季試験においては、動物の名前が多く出てきた。これは個人的に詳しくない範囲であり、動物名を表す単語の知識が浅かったのが大きなハンデとなった。自己採点によれば、14点中おそらく5点ほどという痛い結果に終わった。

 知らない単語は聴き取れないため、ディクテーションは語彙力が前提である。動物、植物、飲食物、健康、社会など、多岐に渡る分野別にまとめられた単語帳や学習サイトのページを参考に語彙を増やすことが対策となる。自分がどのようなカテゴリーの単語について疎いのかを知っておく必要がある。 

 

聞き取り

大問1

  インタビュアーと回答者のやりとりを聴き、その後に読まれる5つの質問(2019年春季の場合)に答える問題。質問への回答文1つにつき空欄が1つか2つあり、全部で8つある。それらの空欄に入る適切な言葉を記入する。

  本文1回→質問1回→本文1回→質問1回→本文1回という順番で読まれる。本文を理解していないと設問文も分からないはず。本文、質問ともに、最初の1回目が読まれた際に分かった情報を箇条書きにしていく。大まかに理解すれば、2回目以降を余裕をもって確認のために聴ける。

 

大問2

 ある人物の語り文を聴き、その後に読まれる10個の問題文の内容が本文と一致するかどうかを選ぶ問題。

 本文2回→設問文2回→本文1回という順番で読まれる。自分は、1回目はメモを取りながら聴き、2回目は書いたものを見つつ意味を取り違えていないかを確認するという方法で解いた。

 本文を聴きながら、分かった情報を順番に日本語で箇条書きにしていく。登場人物はどこ生まれか、何をしたいのか(したかったのか)、どのような転機が訪れたのか、それは何歳のときだったのかなどの内容を理解する。登場人物の心境や身の回りで起きた出来事が設問となる。2級においては書ききれないほどの情報量はないため、そのような点を押さえること。

 設問においても同様に、日本語で箇条書きにしていく。語順の違いにより、倒置法で記すことになる場合が多い。

 最後に本文が読まれる際には、箇条書きにした設問文が本文の内容と対応できるものかどうかを確認しながら聴く。意味を取り違えていないと判断できたら、本文と一致するかどうかをその場で決める。確実に理解できたという自信が持てると心強い。