仏検準2級の一次試験を考察してみた 書き取り・聞き取り編
筆記編に続き、書き取り・聞き取り編の考察です。
書き取り
ディクテーションである。40語ほどから成る文章を聴き、書き取る問題。
準2級の場合、読む際には簡単に理解できるだろう内容である。ただ、これは正しく聴いて書き取るということが求められる。
主語やかかる名詞と、形容詞の性数の一致、綴りにも注意しなければいけない。音声が流れた後に設けられる見直しの時間に、冷静になって確認すること。聴くこと、書くことに気を取られて、基本的な文法事項が抜け落ちてしまっては元も子もない。
個人的に、発音されない字まで書かなければいけないというのはこの言語の大きな欠点だと感じた。無駄な綴りが当たり前ということを受け入れないと、スペルミスをいくつかやらかしてしまうだろう。
聞き取り
大問1
2人の人物の会話文を聴き、その後に読まれる6つの質問に答える問題。質問への回答文1つにつき空欄が1つか2つあり、全部で8つある。それらの空欄に入る適切な言葉を記入する。
音声が流れる前に、問題文に目を通す時間がある。その際、基本的な文法事項を鑑みれば、正答となる言葉の品詞くらいなら予想することが可能である。これができると余裕をもって本文を聴けるはず。
それ以外には、書き取り試験の考察と同様である。
大問2
ある人物の語り文を聴き、その後に読まれる10個の問題文の内容が本文と一致するかどうかを選ぶ問題。
問題数が多い…と思う人もいるだろうが、準2級においては問われる内容自体に特に捻りはない。一般的でない単語を用いて言い換えてくることもない。問題文が本文にある形そのままで出てくることもある。そのような簡単な問題を落とさないことが重要になる。
また、数字を正しく聴き取れるかどうかが肝になる問題が1問はある。人の年齢や過ぎ去った年月を表す数字が本文中に出てきたら、メモを取っておくべきである。