外国語学習の足跡

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仏検準2級の一次試験を考察してみた 筆記編

 当ブログを開設する気になったのは、18日に仏検準2級の一次試験を受けたことがきっかけです。約1週間経つ間に、問題内容を考察していました。

 自分なりに考えたことをまとめ、以下に記しました。できるだけ客観的に表現したいという思いから、「です・ます調」ではなく、「である・だ調」の文章です。

 今後の仏検準2級受験予定の方の参考になれば幸いです。

  

 大問1

 前置詞群の中から適切なものを選び、空欄に入れる問題。

 用法をどれだけ深く理解できているかが問われる。表面的な意味しか知らない場合、太刀打ちできない。特に、フランス語の前置詞の2大エースであるàとdeについては、重箱の隅をつつかれる。それ以外にも、使用頻度の高いものにおける使用頻度の低い用法が狙われる傾向にある。

 一つ一つ、辞書で抜け目なく調べ、短い例文に多く触れて「この前置詞にこんな使い方があるのか!」と思う経験値を積むことが対策になる。

 

大問2

 定型文の穴埋め問題。日本語の文の意味と対応するように、フランス語の文における空欄に適切な単語を入れる。

  最初の一文字が書かれているため、そのフレーズを知らなかったとしても日本語の文から正答を推測できるかもしれない。ただ、直訳ではないため、その方法をとる場合は語彙力が求められる。

 定型表現には数に限りがあることから、過去問を何度も見直すことで覚えていくべきである。

 

大問3

 A、B2つの文がほぼ同じ意味になるように動詞群の中から適切なものを選び、活用させる問題。Bの文における動詞の部分が空欄になっている。

 多くの人が、Aの文の意味が分かるとすぐに動詞群へ目を移したくなると思う。

 だけど、「動詞は正しいのを選んだのに活用を間違えた」ということを防ぐために、時制→法→動詞の順で考えるのが望ましい。準2級以上の場合、扱われる法は直説法だけではないため、大事なこと。

 日常生活の中で使う機会がないほどマイナーな動詞は出てこないと思って構わない。スペルミスに注意すれば正答できるはず。

 

大問4

 代名詞群の中から適切なものを選び、空欄に入れる問題。対話形式になっている文であり、返答の方に空欄がある。

 空欄に入るべきものが何を指しているかが分かったら、それが主語なのか目的語なのか、男性なのか女性なのか、単数なのか複数なのかを意識する。

 女性形あるいは複数形に変化した代名詞が選択肢の中にある場合、ヒントになる可能性が高い。消去法で正答を導きやすい大問である。

 

大問5

 ここから大問7まで続く読解問題は得点源である。単語の意味を真逆に取り違えたりしない限りは正答できるはず。また、文と文のつながりを正しく理解するために、各接続詞を確実に覚えておくべき。話題転換や逆接となっている場合、選択肢は消去法で絞れる可能性が高い。

 2つまたは3つの段落から成る文章の中に空欄が5つあり、それらに入る適切な文を3つの選択肢の中から選ぶ問題である。

 最初に全文を通して読んでも、ところどころに空欄があることで文意がつかみにくいと考えられるため、読み進めながら解く方が効率的なはず。

 ただ、空欄の前までに書かれている内容では正答の根拠が不十分であることが考えられる。必ず後の1文を読み、流れを把握した上で選ぶべきである。

 

大問6

 2つまたは3つの段落から成る文章を読み、6つの問題文の内容が本文と一致するかどうかを選ぶ問題。読解問題の中で最も得点しやすいものだろう。

 段落を1つ読み終えるごとに、問題文に目を移して1問か2問解くと効率的。能動態と受動態の言い換えが使われることがある。主体は誰か、何かということを意識しながら本文を読み進めるのが望ましい。

 

大問7

 2人の人物の会話文の中に空欄が5つあり、それらに入る、適切な返答となる文をそれぞれ3つの選択肢の中から選ぶ問題である。

 大問5と形式がよく似ているため、考察は同様である。ただ、会話文ということで3人称視点の文章ではないため、話題になっているものに対して登場人物がどのような態度でいるかを考慮する必要がある。